SSブログ

ペットをめぐる最近の話題 [雑感・話題]

 5/14将棋の加藤元名人(これは事象とは関係のないことだが)が自宅の集合住宅で野良猫に餌を与え続け、悪臭などの被害を近隣住民に与えたということで裁判所から集合住宅敷地内での餌やりの中止と慰謝料204万円の支払いを命じられたとの報道があった。裁判は加藤被告の餌を与える「動物愛護の精神」と住民の「人格権」どちらかに重きを置くかという裁判であったようだ。そして後者が勝ったといえる結果だが、ニュース記事を読むとどうも裁判所の判断基準は、集合住宅の管理規則にある「迷惑を及ぼす恐れのある動物を飼育しないこと」に違反するという判断をしたようで、一般的な「餌やりだけ行なって飼い猫としない」ことに対する罰則ではないのがわかる。したがって、加藤被告のほうも「命あるものを大切にする私の信念は変わらず、餌やりも住宅の敷地外で今まで通り続けたい」とのべ、舞台を集合住宅の外に移し、今後もトラブルが続く様相を見せている。保健所は餌を与えておいて飼ってないというのはいただけないとの立場をとるが、このあたりが、裁判所と保健所の考え方に違いがあることがわかる。
 このニュースを、5/17のfm Tokyo 「中西哲生のクロノス」という番組で取り上げていた。パーソナリティ自身も困った問題だとはコメントするものの方向性を示す意見は喋れないようだった。ただこのニュースを元に最近ペットを取り巻く状況を少し喋った。なんでも庭に落ちているペットの毛からどのペットが侵入したかということに1件8,000円くらいでDNA鑑定が利用されているらしい。これを応用して、どこで妊娠したかわからない事件などで疑わしいオスと、子と、メスの三件のDNA鑑定(24000円)で約90%の確率で親子鑑定が出来るようになっており、利用者が増えているといっていた。
  この90%という数字を見て、ペットのことで人間同様DNA鑑定などという高価な試験を行なって、貴重な資源を枯渇してもいいのかと思う反面、「はて、これでいいのか?」と思った。まだ記憶に新しい足利事件に関するDNA判定の問題で、判決のもとになった1991年時点の試験法(MCT118)は二つの個体で同形が出現する確立は1000人に1.2人という確率だった。これはほぼ99.9%の正当が得られるという意味にとれると思うが、昨年の足利事件最新決定のときはこの鑑定の精度が低いということが強調されていた筈である。それなのに90%の確率をもとに親子鑑定しているという。これでトラブルのもとにならないのか?犬猫のことだからそれくらいでいいのか、それならこんな検査しなくてもいいように思うが、なんとなく足利事件同様「DNA鑑定」という言葉が「葵の御紋」で動いているように思うが如何だろうか。この辺が人の営みのいい加減なところである。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

口蹄疫騒動Exotic Switzerland ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。