狂犬病について

毎年4-6月は狂犬病予防注射月間です。日本での発生は極めて稀なため、ぴんと来ませんが、日本のような清浄国はむしろ稀である事はglobalizationの進んだ現在では知っておくべきでしょう。折りしもこのたびの四川大地震を受け中国での狂犬病拡大の恐怖が報じられています。感染症による死亡で最も多いのは結核ですが、第二位は狂犬病で感染症による死者の実に20%を占めると言われています。因みに三位はエイズで、何れ一位になるのではないかといわれます。そこで今日は中国の狂犬病に関する記事を紹介します。2006年10月のものです。広州市の戸籍人口は750万人ですから10万人の町で一日に13件の咬傷事件が起きているということになりましょうか。犬の管理の進んだ日本では考えられませんが、かつての日本はこんな時代もあったのかもしれません。
>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>
今年になり広州では毎日100人が犬にかまれている。　
1-9月にかけ、広州では四万人が動物にかまれており、平均百人の人が犬にかまれている。狂犬病の死者は既に十例に達し、昨年の九例を既に越えている。
　疾病予防センターの統計ではペット熱の高まりを受け、狂犬病の蔓延は田舎から都市部に移り上昇し続けているとのことであり、広東では動物にかまれた人のうち七割以上が自宅で飼っている犬にかまれたものであるらしい。
　“狂犬はトラよりも獰猛である。”この言い方は誇張ではない。狂犬病発病後の死亡率はほぼ100%であるばかりでなく、広東省の症例は年々大幅に増加しているのである。広東省衛生庁の統計によると、今年1-9月では、2002年の全省の狂犬病症例は144例、2003年173例、2005年には306例に達し、今年1-9月では265例で昨年同期の25%増となっている。

野良犬が十数年を噛み三人の命を奪う。
　広東省疾病制御センター研究室の何剣峰副所長はひとつの“一匹の犬による多数咬傷”事件を紹介してくれた。------(音召)関省の楽昌坪石村の繁華街で、どこから来たのか分からない一匹の犬がその地の人々に禍をもたらした。その犬は涎を垂らし、尾は力なく地に垂れていたが、人を見たとたん突然に発狂し、襲い掛かると、皮膚・筋肉を引き裂いた。手指を噛み千切られたものも居た。その後一時間以内に十人以上の道行く人に噛み付いた。凶悪な狂犬病のウィルスが三人の若者、二人の女性と一人の男性、の命を奪う結果になった。
　事件発生後、省の疾病予防官が現場に急行し、そこから2.5km以内のところにいる犬を捕えて殺した。その地域の犬にワクチン接種を行い、犬にかまれた人々にはワクチンを接種した。専門家によると、狂犬病のウィルスの潜伏期は長い場合数年に及ぶ事もある。75%の負傷者は三ヶ月以内に発病するが、広東省では三年の潜伏期を経て死亡した事案がある。幸いな事に今回の“犬災”ではその後の拡大はなく、死亡患者も出ていない。
　
自宅の犬も安心でなく、猫は犬よりも怖い

　“犬もとどのつまり、動物である。自宅の犬だから人を噛まないと言う事は無い。”広州疾病予防センター予防医学外来の黄主任が紹介してくれた話では、先日自宅の犬にかまれた60才を越えた婦人を診察したという事である。その家の人々はいつもはそのシェパードに至れり尽くせり接しており、そのシェパードも非常に温厚であった。その日の朝早く、その犬に餌を与え終えたあと、突然仕切りに彼女を睨んで吠え立てたため、彼女が叫び声を上げると、犬は大きく口をあけ彼女の大腿部に噛み付いた。ふた塊の肉片を噛み千切ったところで、隣の住人が叫び声を聞いて急いで追いかけてきて犬を殴りつけるとやっと口を離した。

　多くの人々が狂犬病の名前に迷惑を受けている。往々に猫が引き起こす“狂犬病”を無視しがちになる。実際去年の205人の狂犬病死亡者のうち七名が猫に噛み付かれているのである。“ある意味で狂犬病ウィルスをもった猫は犬以上に恐れるべきである。”何剣峰によると、“猫は身体を舐める習慣があり、唾液中のウィルスを身体中に撒き散らす可能性がある。人と猫が親密に接するときうっかり猫に引掻かれると傷口から感染する危険性は非常に高い。しかも猫は発病しても明らかな異常は示さないことから一般人は発病していることに気づかない”

　河源市の70才を越えたおばあさんが、自宅で一匹の年老いた猫を飼っていた。ある日その猫に噛み付かれて、狂犬病ウィルスが老人の身体に入り、発病して死んでしまった。広東省の疾病予防センターの統計では去年狂犬病で死亡した者のうち犬にかまれたものは95.6%,猫に噛まれた者3.4%,鼠に噛まれた者0.5%であった。

>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>
原文
http://www.jkwhy.cn/ailment/waike/20073/5045.html
狂犬病广州今年每日平均百人被狗咬伤　　　061029
　1～9月份，广州市有4万人被动物咬伤，平均每日百人被狗咬。狂犬病死者已达到10例，而去年全年为9例。
　　来自疾控中心的统计数据表明：随着宠物热的升温，狂犬病从乡间蔓延到城市的几率不断攀升。广东被动物咬的人中，七成多被家里养的狗只所伤。

　　“狂犬猛于虎”，这绝非一个夸张说法，不仅是因为狂犬病发作后死亡率几乎100%，而且广东全省病例每年均在大幅上升。据广东省卫生厅历年统计数据，2002年全省狂犬病病例144例，2003年173例，2005年更突破到306例。而今年1月～9月就有265例，比去年同期增长25%。

　　流浪狗咬十几人狂犬病毒夺三命

　　广东省疾病预防控制中心流行病防治研究所何剑峰副所长介绍了一桩“一犬伤多人”事件——在韶关乐昌坪石镇的热闹街市，一条来历不明的流浪狗为当地人带来劫难。它流着涎水，尾巴无力地下垂，一见到人就突然发狂，扑上去扯皮撕肉，有的人手指头被生生咬断。一天时间内，它咬伤了10多名路人。凶险的狂犬病毒最终夺取了3个年轻人的生命，两女一男。

　　事发后，省疾控人员赶赴现场，捕杀了2.5公里范围内的狗只，对疫区周围的犬类接种疫苗，查访被犬类咬伤的人群，补种疫苗。专家称，狂犬病毒潜伏期可长达数年，75%的伤者会在3个月内发病，广东省曾发现过潜伏3年后发病死亡的个案。所幸的是这次“犬灾”没有扩大，再没出现死亡患者。

　　自家狗也不可靠猫咪比狗更可怕

　　“狗毕竟是动物，并非自家里养的就不咬人。”广州疾控中心预防医学门诊的黄主任介绍，日前，她接诊了一位被自家狗咬伤的60多岁老太太。平时，一家人对大狼狗无微不至，大狼狗也很温顺，当天早上，她喂完狗之后，忽然狼狗不断地朝她狂吠，她喝斥了几声，狼狗张嘴就咬她的大腿处，两块肌肉硬生生地被咬了下来，直到邻居听到惨痛叫声赶来追打，大狼狗才松口。

　　很多人被“狂犬病”的名称所迷惑，往往忽视了猫带来的“狂犬病”威胁。其实，在去年可以明确伤害源头的205例狂犬病死者中，有7人是被猫咬伤的。“从某种程度上说，携带狂犬病毒的猫比狗更可怕。”何剑峰解释：“因为猫有舔身的习惯，它会把唾液中的病毒散播到全身上下，人和猫亲密接触时不慎被它抓伤，伤口感染的风险很高。而且猫发狂时没有明显异常的神态，一般人难以察觉。”

　　河源市有一位70多岁的阿婆，自家养了一只老猫，有天将她一口咬伤，将狂犬病毒输入了老人的身体，最后病发死亡。据广东省疾控中心流研所统计，去年狂犬病死亡人群中，被狗咬伤占95.6％、猫占3.4％、鼠占0.5%。

タグ：狂犬病

コメント 2

关于养狗
我在中国的朋友中，养狗的极少。一来可能是因为生活在城市，二来养狗需要一定的支出，特别是时间。我小的时候，养猫的人家还很多，多是为了防鼠。随着中国经济的发展，宠物渐渐走入平常百姓家。在我出国之前，我所知道的养狗的人，大多是赋闲在家的，宠物狗成为他们生活的一部分。
也是从闲聊才知道，在中国，养狗需要《养犬许可证》，有点类似人的一种户籍制度，需要到所在地区的公安机关办理(也跟人一样，哈哈)。各地又有自己相应的宠物管理条例，比如2007年12月出台的《苏州市养犬管理条例》规定，城镇为养狗重点管理区，农村为一般管理区。医院(动物医院除外)、学校、幼儿园，以及单位集体宿舍区禁止养狗。重点管理区也就是城镇内个人禁养烈性狗和大型狗。在重大节假日和重大活动期间，政府可以划定禁止遛狗的时段和区域，并向市民公布。社区居委会、村民委员会、住宅小区业主委员会，可以设定本居住区禁止遛狗的时段和区域。条例还规定，不得带狗乘坐除出租车、人力三轮车以外的公共交通工具；带狗外出，要带狗牌、狗链、狗证，由完全民事行为能力人牵领，或者装进袋子、笼子，或者抱着，并避让老年人、残疾人、孕妇和儿童。狗在户外大便，狗主人要及时清除……违反上述规定，都可能受到处罚。
办理的手续各地大地均为：①防疫部门注射疫苗，领取《犬类免疫证》，国产的疫苗在25元左右。②携带《犬类免疫证》以及照片去所属城管部门申请《养犬证》，所需费用各地不同，据查，深圳办证所需费用5000元，杭州1000元。③养犬证需要年审。深圳市年审费2000元，杭州市年审费500元。
杭州市限制养犬规定（2004年修订）
几乎所有的条例都有着一条：管理服务费专款专用，但是还是很多人怀疑，缴纳的这笔费用到底进了谁的腰包。这也是很多人不愿意办理相关手续，尽管管理条例一次又一次地被重申。相当多的人认为办不办《养犬许可证》并不重要，重要的是为狗注射狂犬疫苗。目前狗证管理费的问题越来越被重视，也有地方部门开始取消管理费的检讨。养狗和行政条例收费
借这个机会，查阅了一些城市的关于养狗的条例法规，不管是态度严肃的，还是渐渐趋于人情化的，没有一个条例想到了狗，狗是什么？我们为什么养狗？
虽然从书上学来“狗是人类的朋友”这一句，已是几十年前的事，如同所有的条例所显示的一样，谁也没有把狗当“朋友”来看待。虽然可爱，但还是畜牲。
我一直不能忘了第一次看女儿的关于仓鼠饲养的书，在书的最后一章，有这样一段我接受的教育从来没有给过我的话：要跟父母商量好，要有充分的精神和经济准备，要把它们当自己的家人……在你领养它们之前，你要先考虑好，你有责任。
不明白这点，再有强力的政策，只怕也是枉然。
by 蝶 (2008-06-13 10:11) 

作了两个链接，好像不行。
补充在这里：
杭州市限制养犬规定（2004年修订）http://law.intopet.com/740.shtml

养狗和行政条例收费 http://bbs.qhnews.com/thread_5023_.html
by 蝶 (2008-06-13 10:14)