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小中学生らにニコチンパッチ無料処方 石垣市 [雑感・話題]

 七月一日から大正製薬とジョンソン・エンド・ジョンソンが市場に参入し、先行業者のノバルティスファーマも交えて禁煙に向けた動きが活気付いています。そんなおり沖縄県石垣市からニコチンパッチを学校の生徒に無料配布するという動きが伝わってきました。
 情報によると大和高田市立病院勤務中より禁煙マラソンによる禁煙支援運動を展開し、禁煙支援のエキスパートとして有名な高橋裕子医師と協働で八重山福祉保健所・石垣市健康福祉センターが実施するもののようです。この地域は1988年から地域ぐるみで禁煙運動を続けている地域とのことで高橋先生が文部省の研究地として白羽の矢を当てたようです。この地域の中学生の毎日喫煙率は一年生から順に14%,4%,21%(二年生のデータがうそっぽい)ということで、生徒の相談に乗ると80%は禁煙したいが出来ないと悩んでいる実態があるという。保健所では禁煙支援のためニコチンパッチの処方を始め、効果が出てきていたところとのことである。福祉保健所・保健福祉センターでは、喫煙行動は治療の必要な病気と捉えて指導を続けていくとのこと。
 沖縄地方では男性の26shockが有名だが、肥満以外に喫煙人口の低年齢化の問題にも直面していて、高校一年生の段階で25-30%が常習喫煙者になっていると言われる。親の世代や、教師にも喫煙者が多くいること、人口当たりのタバコ自動販売機数が日本一である事、温暖な気候で深夜の徘徊などがしやすい環境などが喫煙を助長する因子と見られている。
 一方、未成年者の喫煙問題は本来家庭の躾の範疇のこととしてこの動きを疑問視する向きもある。一例として月刊誌「正論」(08年9月号)に「たばこのみを狙い撃つ『空気』への大いなる違和感」を寄稿したジャーナリストで産経新聞客員編集委員の花岡信昭さんがJ-CASTニュースに対しのべたことによると、特に小学生への「ニコチンパッチ」支給は「ばからしい事」と一喝し、「『ニコチンパッチ』に頼らなくても、親は子供からタバコを取り上げ、24時間監視するような態度を示さねばならない。(禁煙指導は)本来は親の躾の問題で、それだけ日本の親が崩壊しているかのような印象を受ける出来事だ」との意見だそうだ。http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080807-00000002-jct-soci
 
 崩壊しているかのようではないのです、崩壊しているのです。喫煙でも喫煙している親が子どもにタバコを与えたり、子どものためにタスポカードを準備したりする親がいます。「大人になるまでタバコなんか吸うな」といったところで親の事を素直に聞くような威厳を社会や教育界は親に与えてません。子どもを納得させようとするには威厳ではなくエビデンスが必要です。エビデンスを示すと「親も吸ったらあかんやないか」と切りかえされて説教はThe endなのです。タバコだけでなく、今盛んに取り上げられる事の多い食育の問題もそうでしょう。食育などと何か新しい教育であるようにキャンペーンが張られていますが、多くは私たちが代々伝わってきて健康にいいと残ってきた(悪い事は淘汰されてきた)食習慣の伝達が途切れてきた為に必要になった事です。家庭で好き嫌いをする子どもに対しバランスよく食事をすることを教えていくべき家庭(親)がファーストフード・コンビニで食を済ます時代、どこに子どもを教育する能力があるでしょう。彼らに出来るのは「学校が食育をせんとはなっとらん」と文句をつけるくらいかもしれませんというよりもこれほど食育の話題がされているのにまだ気付いてくれようとしない人が多いのかもしれません。
 私自身は花岡さんの意見を乱暴な!と一方的には思いません。社会・家庭の構成員の関係性の喪失即ち崩壊故に本来的な教育・自浄能力がなくなり「躾」でできることが出来なくなくなり社会的教育運動として構成したり、他人の手を借りる必要のある「病気」の仮面をかぶせないと行動変容に持って行けなくなって来ている時代なのではないかと思います。
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