SSブログ

自己都合による子供の学校欠席の是非について [随想]

 小学校に在籍する子供が怪我をした云々で受診する事が時々ある。創の処置を終え次回受診の指示をうける。これがweekdayの通常診療時間だと、「学校を休まんとあかん、五時ではあかんのか」などと文句というか、要求をしてくる親がいた。この怪我が学校内で受傷したものだったりすると、医療費負担そのものも公的機関から出される事もあって、受傷したこと自体に被害者意識を持つのか、さらに要求が強くなる。熱があるとかいった自覚症状のある病気だと問題はないのかもしれないが、外傷はややこしい。特に前述の公的負担制度などがあると、気持ちの上で「顧客」意識が出てサービスの提供を求めて当然という意識になり、双方の信頼に基づく契約の上でのサービスを提供する診療の場での意識にずれが生じる。傷を治してもらっているといった意識は何所にあるのかと疑いたくなるものである。こういった利益を受けているのだという意識の欠如が現在の医療不信のベースのひとつを形成していると思う。
 このまま文章を続けると現在の医療を取り巻く問題という深みに入っていくので話は止めるが、ここで提示したいのは親は子供が学校を休む或いは休まざるを得ない情況に置かれるという事は不利益と考えるという事である。(医療者は不利益には違いないが、医療を受けられない不利益と比較すると学校を休む不利益のほうが小さいと考えるが、そうでない親がいるから関係がギクシャクする)

>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>
そこでつぎの投書を見てもらいたい。出典は読売新聞Web版の発言小町三月三日の投稿文です。URLはhttp://komachi.yomiuri.co.jp/t/2009/0303/228095.htm?g=01

  一地方都市で英語教室をやっているえいこです。
 教室にやってくる小学生が、「東京ディズニーランド(または沖縄旅行、など)に行くの」と言い、レッスン休むことがこの地方都市でもしばしばあります。それもたいてい2泊3日くらいのスケジュールで、飛行機利用のツアーらしいのですが、それが土日をはさんでの金曜日または月曜日を休む、というのではなく、火、水、木といった週の真ん中、またはあと少しで夏休みなどというときなのです。つまり、夏休みや週末はツアーが高いため、平日の安い時に学校はまるまる休んで旅行するのです。
 「学校にはなんていうの」と聞くと、「旅行に行くって言ったよ、先生はそう、と言ったよ」というので、時代は変わったなあと思いながら、こういうのは最近は普通のことなのだろうか、と思うのです。
 わたしが子どものころは、学校を休むとそこの勉強がわからなくなるから夏休みなどに旅行はしていたのですが、学校を休んで家族旅行をする、というのがいまひとつわかりません。こどもの話にどうリアクションしたらいいかいつもちょっと困るのです。
 お子様に学校を休ませて旅行をさせますか、させませんか?お子様をお持ちのおかあさんたちに、その気持ちをおたずねしたいです。学校の先生の対応はどうなんでしょうか?

>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>
 要は自己都合が子供を義務教育に通わせる事より優先するのは普通かどうか?といった疑問の投書かと思います。しつこく言い換えるなら義務教育でなかったら、国費のお世話になってないという意味では自由性もあるが、義務教育という他所様(国)の出しているサービスをどぶに捨てる事は自己都合の前には仕方が無い考えが普通か?という疑問です。最初に書いた医療を受ける為に学校を休まなければいけないのは不利益だという考えの親の存在とあわせると、果たして親の教育にかける思いの基本はどこにあるのだろうかと分からなくなるのです。この発言小町の記事に対する書き込みは概ね肯定的な意見が多かったのにも驚きました。皆さんはどう思うでしょう。これも国家による教育の保証が行われ続けた結果、義務の部分を忘れて権利だけを意識する住民の増加という意味で先の医療現場での???と根を同じくするものではないかと思うのであるが。

 最後に2000年11月のスキー場での記事を転記します。実はこの事件が起こったとき、マスコミが被害者となった中学生をかわいそうと思わせる為の情緒的報道で「かわいそう」といった感情を国民に植え付けようと煽る報道目立った。しかしわたしはその一方で「そんな事より、なんでこの時期中学生がスキーをするために外国におるんや」と思い変な世の中だと思っていたことを思い出した次第。自己都合で税金の大いなる恩恵により出席をさせてもらっている、学校を欠席するのが平気な時代、どう思うだろうか。これ等の親は「税金は俺らがだしているのだ、どこがわるいねん」と考えているのに違いないのだが、どこか権利と義務を履き違えているに違いない。

毎日11/13 22:40 <余録>ケーブルカー火災
 オーストリア・アルプスのキッツシュタインホルン山(3202メートル)。キッツは子ヤギ、シュタインは石、ホルンは峰の意味だから直訳すれば石の子ヤギ山というところか▲キッツは英語でキッド。複数形キッズは子どもや若者を指す。その子ヤギ山のトンネル内で起きたケーブルカーの火災事故。乗客の大半は若者という。事故車両に福島県猪苗代中学スキー部の生徒5人、慶応大学スキー部員2人を含む日本人10人が乗り合わせたようだ▲ケーブルカーはキッツシュタインホルン山のふもとの駅(標高911メートル)と終点(同2452メートル)を結んでいる。山の斜面をくりぬいたトンネルを走るから「山の地下鉄」の異名がある。ふもとの駅からトンネル入り口を見るとさながらジェットコースター▲スイスのユングフラウ鉄道のクライネ・シャイデック駅(2061メートル)からユングフラウ駅(3454メートル)間もアイガーをくりぬいた全長7122メートルのトンネルの地下鉄仕立てだが、こちらはもっぱら観光用。子ヤギ山のほうは座席はなく、スキー客を立ったまま運ぶ運搬用だ。2両とも満員だった▲非常事態が発生し、ドアを開けようとしたが開かない。

屈強な若者がスキーのストックでガラスを破り、脱出口をつくった。「下のほうに行けばいい」と叫んでそれに従った人もいたが、逆に上のほうに行った人もいたと負傷した生存者が証言している(独仏のテレビニュースによる)。とっさの判断が生死を分けた。日本の子どもの場合、言葉がわからないからなおさらまごついたことだろう。かわいそうに▲いい記録を出すため、中学生などジュニア選手の間で海外合宿は当たり前になっているという。個人で出かける選手も珍しくないそうだ。国際化はここまで進行した。同時に事故の国際化もいや応なしに進んだ。[2000-11-13-22:40]


nice!(0)  コメント(2)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 2

factory coach outlet

初めまして ! 地震大丈夫でしたか?
by factory coach outlet (2011-03-15 11:14) 

春野


出会いの季節っしょ♪
一人暮らしの女とかマジですぐポンポン落ちておもしれーww
お姉さん美味しかったです(^q^)
http://4sfg6z8.www.sofban.info/4sfg6z8/
by 春野 (2011-04-11 09:47) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。