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赤壁 Red Cliff partⅡ [電影]

 080718趙微VS林志玲 誰が赤壁をつまらないものにした?2.jpg小喬

080718趙微VS林志玲 誰が赤壁をつまらないものにした?5.jpg尚香

 この映画partⅠは昨年の秋公開されpartⅡは今年の四月公開となったものである。私は昨年の11/3にpartⅠを、今年の4/19にpartⅡを観ている。実を言うと4/11にも六本木ヒルズにある映画館まで行ったのだが、すごい人でその日は見るのを諦めた経緯がある。それほど人気の映画だということだ。三国志そのものが隣国中国の有名な歴史に基づいた物語である事、近年のゲームそのものに三国志を題材にしたものがあり、若い者も三国志ファンがいることなどによるのであろうか。partⅠの記事を書いてpartⅡの記事を書いてなかったので二ヶ月前の記憶を辿りつつ記録しておきます。
 以前のRed Cliff partⅠの記事でも書いたが、この映画は所謂三国志演義とはストーリーが若干異なる。何にも増して異なるのは孫権の妹、尚香と周瑜の妻、小喬の二人の女性の活躍をストーリーの大きな軸においていることであろう。この二人の女性を前面に出す事で観客をはらはらさせ映画の娯楽性を高める事に成功している。それに反して苦肉計で有名な黄蓋の話は無かった事になっている。(苦肉計とは周瑜が作戦会議でわざと黄蓋を殴り、それがきっかけで黄蓋が曹操軍に寝返ったように見せかけて曹操軍の船に火を放つ話)、映画の中では黄蓋が周瑜に「私を殴ってください。あなたがひどい奴だといって曹操軍に寝返るふりをします」と申し出たところ、周瑜が「あなたのような老人を殴るなどという事は出来ない」と軽くいなしています。このように本来の三国志にある有名な話をデフォルメするとともに新たな逸話を挿入したストーリーにしています。partⅠ編でも書いたように中国映画独特の大量のキャストを用いた合戦の場面描写はとてもわくわくする映画です。映画に流れる躍動感とスピード、ずーっと昔の元気だったハリウッド映画のダイナミズムを感じることができます。勿論苦境に立つ男たちの一致団結した力が曹操を負かすといった話は我々を元気付けてはくれます。しかしこの映画の醍醐味はそんな教育的なことよりもダイナミックな物語の展開にあると思います。どこか教育的な啓示を含むラストシーンはえーっ、それはないやろという終わり方ですが、私たちの忘れていたまさに活劇を体験できる事と思います。私も含めてこの映画を通して三国志に興味を持つ人が増えるのではないかと思います。中国武術に興味の無い方も必見ですね。

PS:Red Cliffの成功で中国では歴史物語の映画化という動きが出てきているようで、この六月東京で大秦帝国という弱小国秦を一大帝国に育て上げる映画が封切りになった。これも上下二巻の映画らしいが観てみたいものですね。


タグ:赤壁 Red Cliff
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